電子レシートとは
家計簿の記録は紙より楽になるのか
電子レシートは、紙の代わりに購入内容をデータで受け取る仕組みです。読み取りの誤りが起きないぶん家計簿には有利ですが、「店が対応している」「家計簿アプリと繋がっている」の両方が揃わないと楽になりません。何が変わり、何が変わらないのかを整理します。
電子レシートとは
電子レシートは、紙のレシートの代わりに、購入内容をデータとして受け取る仕組みです。
会計のときに会員コードやアプリの画面を提示すると、紙が発行される代わりに、店名・日付・品目・単価・合計といった情報がそのまま自分のアプリや会員サイトに届きます。
紙をもらわないので、次のような困りごとが消えます。
- 財布にたまって、どれを記録したか分からなくなる
- 感熱紙の印字が薄れて読めなくなる
- くしゃくしゃになって撮影しにくい
紙のレシートとの違い
| 紙のレシート | 電子レシート | |
|---|---|---|
| 受け取り方 | 会計時にその場で | アプリや会員サイトに届く |
| 劣化 | 時間とともに印字が薄れる | 劣化しない |
| 家計簿への入れ方 | 撮影して読み取らせる | 連携があれば自動、無ければ手入力 |
| 使える店 | ほぼすべて | 対応している店だけ |
| 読み取りの誤り | 起こりうる | 起きない(元がデータのため) |
データとして届く以上、読み取りの誤りは原理的に起きません。金額を取り違える、品目が抜けるといった問題が最初から存在しないのが最大の利点です。
家計簿の記録は本当に楽になるのか
結論から言うと、条件が揃えば楽になりますが、その条件が揃う場面はまだ限られています。
条件①:その店が対応していること
電子レシートを発行しているのは一部のチェーンです。いつも行くスーパーが対応していなければ、これまでどおり紙を受け取ります。対応状況は店舗や地域によって差があるため、利用したい店で確認してください。
条件②:家計簿アプリと繋がっていること
ここが見落とされやすい点です。電子レシートが届く先は、その仕組みを提供している事業者のアプリや会員サイトです。使っている家計簿アプリに自動で入るわけではありません。
両者が連携していなければ、結局は画面を見ながら手で入力することになります。紙を撮影するより手間が増えるという逆転すら起こります。
当面は併用になる
対応店では電子レシート、それ以外では紙を撮影する——という使い分けが現実的です。片方に統一できない以上、記録の手段は2つ持っておくことになります。
「レシートをテキスト化する」という中間の考え方
電子レシートが普及するまでの間を埋めているのが、紙のレシートを撮影して文字データに変換するという方法です。OCR(光学文字認識)と呼ばれます。
やっていることは「紙をデータにする」ことなので、目指している状態は電子レシートと同じです。違うのは、変換の過程で誤りが起こりうる点だけです。
逆に言えば、店の対応を待たずに、今あるレシートで始められます。仕組みについてはレシートOCRとはで説明しています。
カケイシピの場合
カケイシピは電子レシートの取り込みには対応していません。記録は紙のレシートを撮影する方法で行います。
ただし、電子レシートを使っている場合でも記録する方法はあります。受け取った電子レシートの画面をスクリーンショットで保存し、「🖼️ 写真から選ぶ」で取り込むやり方です。画面の文字は紙より鮮明なので、紙を撮影するより読み取りやすいことが多くなります。
スクリーンショットは PNG で保存されるのが一般的で、受け付ける形式に含まれます。品目が画面に収まりきらない場合は、スクロールして2枚に分けて撮ってください。長いレシートを分割するのと同じ考え方です。
よくある質問
電子レシートを使えば家計簿が自動でつきますか
電子レシートを発行する仕組みと、使っている家計簿アプリが連携している場合だけです。連携していない組み合わせでは自動になりません。導入前に、その組み合わせで動くかを確認してください。
紙のレシートはもう受け取らなくてよいですか
返品・交換のときに紙を求められる場合があります。電子レシートで代用できるかは店によって異なるため、高額なものを買ったときは紙も受け取っておくと安心です。
確定申告に使えますか
電子データとして保存する場合、保存方法に一定の要件があります。要件を満たせない場合は紙で受け取って保管するほうが確実です。経費精算や申告が目的であれば、事前に確認してください。
まとめ
- 電子レシートは紙の代わりに購入内容をデータで受け取る仕組み。読み取りの誤りが原理的に起きない
- 楽になるには①店が対応している ②家計簿アプリと連携しているの両方が必要
- 連携がないと画面を見て手入力になり、紙を撮影するより手間が増えることもある
- 当面は対応店では電子、それ以外では撮影という併用になる
- 電子レシートの画面はスクリーンショットを撮れば画像として取り込める